当社は、建設コンサルタントとして、住み良い社会を築くために公共事業の整備に携わってきました。そこに関わる人、街、そして自然に対して、どのような社会資本整備が最適なのかに知識と知恵を提供するシンクタンク&ソリューション企業です。
国民要求の多様化、社会構造の変化により、公共事業は1997年に転機を迎えました。それまでの「標準多量型整備」から「個別吟味型整備」へのシフトです。そんな中、当社が注目したのは、バリュー・エンジニアリングの考え方とテクニックでした。
VEの考え方は、ソリューションを提案する企業になくてはならないものであり、当社の本質、原点とも一致するものでもありました。そしてVEのテクニックは、それらを実現するために非常に強力かつ効果的な手順であり、導入しない理由はありませんでした。
VEリーダーの取得を開始したのは、1998年からであり、これまでに全社員の約3割に相当する社員がVEL資格に合格しました。今では、VE推進専任組織をつくり、全社的にVEの活用システムと人材育成システムを構築し、稼動しています。
いまや公共事業にVEは当たり前の時代となり、その効果が国民に還元され始めています。多くの企業がVEの正しい考え方と正しいテクニックを身につけ、これからの公共事業の整備手法として大いに取り組み、より住み良い社会を築くために活用してもらえればと考えます。