変革期における建設VEのマネジメント
資料NO.81
1994年6月発行
●変革期の経営課題とVE
政治、経済、そして社会構造の大きな転換期を迎える中で、建設産業においても、近代化、合理化、そして国際化への対応という多くの経営課題が発生しています。
これらの経営課題は、いずれも既成の枠を超えた新たな視点からの解決を求められるものばかりです。製造業などで広く活用され、様々な課題解決に実績をあげ てきたVE（Value Engineering）の持つ理念と手法に、いま建設業の期待が高まってきました。
●経営課題解決のための手法
「建設VEマネジメント研究会」では、特にマネジメントの視点からVEの適用領域を経営全体に至るまで広げ、(1)経営とVE、(2)個別工事とVE の2分野について検討を進めました。
第 一分野の建設とVEでは、建設マネジメントとしてどのようにVEを認識し、またVEをどう活用すべきかの方向性を探りました。第二分野の個別工事とVEで は、建設プロジェクトのライフサイクルを軸としたVEの適用方法と考え方について、マネジメントの立場から検討を行いました。
これらの検討結果をまとめた研究報告書「変革期における建設VEのマネジメント」は、変革期における経営課題を解決していく上で、大いに役立つものとなるでしょう。