VEが日本に定着するにつれ、企業におけるVE活動は非常に多面的な様相を呈するようになってきました。しかし、同時に、このVE活動の多面化は、VE用語のもつ意味・概念の多様化をも招いてます。一つの用語が一つの企業内で使用されている限りは問題がないかもしれませんが、たとえば
・内外の文献・資料を調査し、正しく理解する
・VEの研究成果、実績などを論文・事例などにまとめる際、内容を正当に表現し、混乱を起こさないように誤りのない情報交流を図る
・他企業との意見交換や共同研究などにおいて、問題の理解や認識に疎漏をきたさないようにするためには、できるだけVE用語が大方の合意に基づく一定の解釈によって使われる必要があります。
そこで、この程、弊会・VE用語手引専門分科会では、VE用語の共通的な解釈についてのニーズに応えるべく、分科会メンバーの体験を生かし、客観的視野に立って、一語ずつ検討を重ね、「VE用語の手引」をまとめ、頒布することになりました。
実用向き手引として、是非、本書をご活用されますようにお勧めいたします。