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共有型経済時代におけるサービス創出VEの提案
これまでの社会を築いてきた資本主義は、今後徐々に衰退すると予測されている。そして、次の時代の経済パラダイムとして「共有型経済(シェアリングエコノミー)」が主役になるといわれている。生産活動は大幅に減少し、物・サービス・場所などを多くの人と共有・交換して利用する社会が訪れる。 消費行動はモノからコトへとシフトし、全ての企業がサービス業になるといわれる時代には、新たなサービス創出に取り組むことが重要と -
保守サービスにおけるVEの考え方と進め方
製品は、その製品に作り込まれた機能がその目的を果たすが、当社の保守サービスという商品は,そこに働く人がその目的(目標)とする機能を果たしていくことに特徴がある。この所期の目標を達成していくには、各職場の人が目標を認識し、働きによって成果をあげていかねばならない。目標達成に必要な機能は、動機づけをする機能、運用を図る機能、評価をする機能および支援をする機能の4つを具体的に伝え、行動する機能である。こ -
ソリューションサービスにおけるVE活用の一研究
市場では、ソリューションサービスについての必要性が叫ばれており、これへの対処として、各企業はいろいろな方策を検討しつつある。本研究もこのための1つのアプローチとして、この分野にVEを適用してみた。それは、提案営業の一環として、問題点がモヤモヤして具体的に提示できないお客様に対して、お客様の価値を指標化して定量的に定義・把握し、お客様の潜在的問題点を抽出する。そしてそれをベースに、改善策を創造し、提 -
間接業務の機能定義法の研究
ソフトVEの機能定義方法について、簡易で、BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)への拡張性のある方法を提案する。それは、業務規定から、目的・手段の機能をセットで抽出するという方法である。この方法によれば、機能分野の判定が容易、かつ、機能の定義も、制定の目的の項から簡単に抽出できる。規定には、品質マニュアルで示すべき、標準と、その具体的作業手順や記録のとりかたが、示されている。従って、この機 -
建設業における新しい調達VE =調達ソフトVE=
時代とともに顧客のニーズが高度化・多様化している。それに応えるためには、従来の調達方法では対応が難しくなってきた。従来の調達業務では、主に作業所からの資材、労務および外注の購入依頼により商談し契約を行ったが、顧客および社会のニーズに応えるには、事業の流れの各段階で、営業・設計段階まで川上にさかのぼり、顧客のニーズ情報を収集、分析をしてVE手法を用いて改善し提案する方法を取り入れる必要がある。特徴と -
ソフトVEにおける問題改善型VEへの一考察
ハードVEに比べて,ソフトVE活動は困難な面が多い。VEでは機能中心に分析を進めるが,人の動きそのものが機能であるソフトVEにおいて,機能を特定することが難しいことに起因している。この論文では,ソフトVEの中でも職場で業務上発生する日常問題の改善というケースを,いかに容易に分析すればよいかを考える。そのようなケースの機能評価について,より職場の実態に即した方法を提示しようと思う。 -
ソフトVEの適用局面と機能定義の考察
ソフトVE活動を効果的にすすめるには,対象テーマに応じたVEステップの適用が必要である。マネジメント領域などの業務フローが明確でない問題に対しては,テーマに合わせた作業の過程を模索しながら活動をすすめているのが実状である。VE活動の基礎となる機能定義についても適切な技法が確立されていない。この論文は,経営戦略の実行段階とVE適用局面から問題の特性と適用技法を考察し,新しい基準や理想をめざす未知の問 -
ソフトVEの機能定義用語の考察
機能定義はVE活動の基礎となる重要なステップであるが,なかなかうまくいかないことも事実である。特にソフトVEの機能定義はハードのVEにくらべ,技法としての整備がおくれているといえる。この論文はソフトVEの機能定義用語の現状を調査した結果に基づいて,意志決定と情報の流れの面から機能定義用語を整理した内容を報告する。ソフトVEの機能定義の効率化と普及に役立てようとするものである。 -
ソフトVEの進め方への一考察
ソフトVEの領域は広範囲に渡るので,ワンパターンの展開はできない。そこでテーマや条件の特殊性をにらみ合わせて様々な展開の方法を工夫しながらVEプロジェクトを進めている。本論文では業務改善のためのVEジョブプランに的を絞り,従来の問題点を分析し,その問題に対応した,効率的かつ,実用的な展開のしかたを提示する。新しい展開方法の主な特徴は,ビジュアル化された機能分析(機能ツリー図と名付ける)と効率的なア -
実践的な工事ソフトVEの展開 -建設作業所に適合する新VE手法の確立-
建設作業所のVE活動は,従来の量的拡大から質的向上へと変化を迫られている。そこでその変化に対応するため,これまで各企業において多くのVE手法の研究開発がなされてきた。当初ハードVEを中心に取り組んできた作業所VEももはや単純なVEステップのみでは,工事ソフト的な対象テーマの問題解決は難しくなってきた。そこで本論文では,これまでの作業所VEの経験を踏まえVE手法の研究を進めてきたが,これを「簡略工事
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