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VE活動におけるアイデアの具体化技法(WAMA法)
VEプロジェクトを成功させるうえで,実現性の高いアイデアを沢山出すことは,必要不可欠である。しかし,今までVEの基本ステップの中のアイデア発想において,いかに具体化して行くかという手法については,非常に重要なテーマであるにもかかわらず,あまり基本的な進め方がなく,バリューエンジニアがそれぞれ個人の経験にもとづき推進してきた。今回,効率の良いアイデア発想をするための方法として,フェイズを三段階に分け -
ソフトVEにおける問題改善型VEへの一考察
ハードVEに比べて,ソフトVE活動は困難な面が多い。VEでは機能中心に分析を進めるが,人の動きそのものが機能であるソフトVEにおいて,機能を特定することが難しいことに起因している。この論文では,ソフトVEの中でも職場で業務上発生する日常問題の改善というケースを,いかに容易に分析すればよいかを考える。そのようなケースの機能評価について,より職場の実態に即した方法を提示しようと思う。 -
ソフトVEの適用局面と機能定義の考察
ソフトVE活動を効果的にすすめるには,対象テーマに応じたVEステップの適用が必要である。マネジメント領域などの業務フローが明確でない問題に対しては,テーマに合わせた作業の過程を模索しながら活動をすすめているのが実状である。VE活動の基礎となる機能定義についても適切な技法が確立されていない。この論文は,経営戦略の実行段階とVE適用局面から問題の特性と適用技法を考察し,新しい基準や理想をめざす未知の問 -
顧客ニーズ評価をベースにしたマーケティングVEの一考察
成熟した冷蔵庫などの家電製品の機能は製品固有の利便性を提供する基本機能と顧客ニーズの変化に応えて付ける付加機能(メリット機能とも称す)に分けて考察できる。この付加機能は製品のセールスポイントになっており極めて重要である。したがって,顧客ニーズを捉えた新しい高価値の付加機能を付与した製品をタイミング良く,市場に提供していかなければ事業の発展はない。本論文は,付加機能の価値評価法に関するものであり,付 -
実践的顧客ニーズ具体化技法確立による創造VEC推進
物流業は顧客の付加価値製品を移動させることによって,場所的効用(利益)を生む業体であり,消費者(エンドユーザー)の価値観の変化や,メーカーの販売戦略の変化の影響を受けやすい業種である。この様なことから顧客のニーズの変化を幅広く,的確にとらえ,高度化社会にマッチした高付加価値物流システムを,タイムリーに開発・提供していくのが企業の使命であり,これに応えるのが価値創造VECの推進である。本論文では,こ
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