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これからのVA提案の評価システム -こうすれば機会損失は減らせる-
最近のVA活動は,益々その適用領域を拡大し,又,活動内容も高度なものになりつつある。この様な活動から創りだされる提案を如何にして効率的かつ効果的に評価し,より大きな成果を引き出すかは当社のみならず多くの企業にとっても共通の課題であると思う。本論文は,当社が運用しているVA提案の評価システムをベースにVA活動における機会損失とは何かを具体的に示し,この損失を最小限に留めるための評価システムを提言する -
VEC計画最適化へのアプローチ -XYZ-VECプランニング法-
企業にとって最大の効果をあげるには経営の最適計画が必要不可欠であり,VEC活動においても同じことが言える。本論文は,受注生産,システムが多岐に亘る,長工期などの特長を有する大型システム製品に対するVEC計画の最適化アプローチ法である。アプローチの方法としては,VEC計画に当り,製品戦略,生産過程における各段階及びVEC活動形態の三つの要素に集約すると共に,各計画要素のメニューを整備して,三つの計画 -
機構部品の最適化設計へのVECアプローチ ~薄板板金部品を例として~
当社のVEC活動は,その対象分野に適した技法を活用し効果をあげてきている。しかし,機構部品へのVECアプローチは,その専門知識にたより,機能追求に欠けていた。従来は,コストターゲットに合わせてアイデア発想,具体化していったが,この方法では,目標がコストしかなく,なかなか新しい切り口が見い出せなかった。本技法では,機構部品の機能から,加工機能展開という新しいアプローチを行い,評価点を算出し更にコスト -
2nd Look-VEC対象品の事前評価法
当工場では製品開発段階からのVEC活動である0 Look,1st Look-VECを重点的に実行し,大きな効果を上げている。しかしながら,一方では収益率の低い製品の収益改善策として2nd Look-VECのニーズも高いのが現状である。一般に,2nd Look-VECは低減ポテンシャルは小さいが,真に有効な2nd Look-VECについては,これを実行する必要があるので,VECの事前に概略の投資効果 -
建築設備業の施工準備段階における『Compact VE』
建築設備業におけるVEテーマの多くは,工事受命後の施工準備段階で抽出される。工事の原案(設計図)の中には利益を生む"宝の山"が沢山ある。また着工後の顧客からの要求事項が追加・拡大されるのも通常のこととなっている。限られた予算の中で顧客ニーズに応え,請負者として利益を確保するために,VEは有効な手段となりつつある。しかし,VEを実行すべき施工担当者は,受命後の業務繁忙の中では十分なVE活動ができない
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