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建設業の組織運営と協力会社へのVE普及 (法定教育カリキュラムへのVE研修の組み込み)
建設業は従来からの未解決の問題を抱えたまま,国内建設需要の伸び悩み,実質生産性の低下,海外からの市場開放圧力等の問題に直面している。我が国経済は既に成熟しており,21世紀に向けて建設業はエンジニヤリング・コントラクター化,ソフト化を指向するとともに,ー層の合理化を進めなければならない。合理化の原点は作業所にあり,工事施工を分担するパートナーであるサブコンの責任施工能力の向上が不可欠である。とりわけ -
コンピュータ・システムにおけるソフトウェアのマーケティングVEC
人間に代って,コンピュータに何をやらせようか,といった,顧客のシステム作りにおける欲求は年々増加の傾向にある。本論文はコンピュータシステムを稼働させるアプリケーションソフトウェアを開発,生産する企業において,昨今では不可欠となった「何をつくるか」のVEC活動,即ち「マーケティングVEC活動」の中で,もっとも重要とされる「顧客ニーズの収集」から「機能の構築」そして「顧客価値度合いの評価」等一連のステ -
ソフトVEの機能定義用語の考察
機能定義はVE活動の基礎となる重要なステップであるが,なかなかうまくいかないことも事実である。特にソフトVEの機能定義はハードのVEにくらべ,技法としての整備がおくれているといえる。この論文はソフトVEの機能定義用語の現状を調査した結果に基づいて,意志決定と情報の流れの面から機能定義用語を整理した内容を報告する。ソフトVEの機能定義の効率化と普及に役立てようとするものである。 -
ソフトVEの進め方への一考察
ソフトVEの領域は広範囲に渡るので,ワンパターンの展開はできない。そこでテーマや条件の特殊性をにらみ合わせて様々な展開の方法を工夫しながらVEプロジェクトを進めている。本論文では業務改善のためのVEジョブプランに的を絞り,従来の問題点を分析し,その問題に対応した,効率的かつ,実用的な展開のしかたを提示する。新しい展開方法の主な特徴は,ビジュアル化された機能分析(機能ツリー図と名付ける)と効率的なア -
実践的な工事ソフトVEの展開 -建設作業所に適合する新VE手法の確立-
建設作業所のVE活動は,従来の量的拡大から質的向上へと変化を迫られている。そこでその変化に対応するため,これまで各企業において多くのVE手法の研究開発がなされてきた。当初ハードVEを中心に取り組んできた作業所VEももはや単純なVEステップのみでは,工事ソフト的な対象テーマの問題解決は難しくなってきた。そこで本論文では,これまでの作業所VEの経験を踏まえVE手法の研究を進めてきたが,これを「簡略工事 -
研究開発に於けるVE ~優れた研究開発をするための新しい提言~
VHSの成功は研究開発だけの成功ではない。しかし研究開発がうまく行ったからこそ成功したのも事実である。VHSの開発をながめてみるとそこに効率の良さが感じられVE手法が見られる。そこで,研究開発とVEについての考察を試みた。VE手法を無理につかうのではなく,成果を出そうとすれば自然にVE手法を使うようになるというのが,この論文の骨子であり,私の主張である。 -
半導体製品におけるVEアプローチ -”機能相当パラメータ”による部材改善技法-
半導体製品のVEアプローチは非常に難しいと言われているが,当社に於ては,プロセス改善による歩留向上生産効率の改善等を行って来た。然るに原価の1/3弱を占める「部品材料」(以下「部材」と略す)の改善は製品原価の直接費の中で最も大きい比率を占めVE改善活動の大勢を決めると言っても過言ではない。そこで,VE活動活性化のため半導体独特の部材改善アプローチを考えた。それには,機能相当パラメータによる評価値を -
VE目標設定のための機能達成度と価格の研究
カラーテレビは,1インチ-1万円と言われた時代があり,製品の価格は,画面の大きさにほぼ比例するとされていた。また家庭用の冷凍冷蔵庫の価格は,庫内容積とほぼ比例関係にある。これに対しマイコン保温釜では,炊飯能力1リットルと1.5リットルの価格差は,僅か5%である。規模の戦略および機能戦略のいずれの展開においても基本機能の機能達成度の水準を変更する場合には,変更後の基本機能のあるべき売価または原価をで -
LCCを導入した設計VE技法
近年,企業を取りまく経営環境は,厳しくなる一方である。各企業は,企業としての存続をかけて,多角化や分散化,集約化により,合理化,コストの低減化を計っている。建設のコストに関する問題点を追求していくと,従来のように,イニシャルコストだけによる経済性評価では,評価として不十分であることが分かってきた。一方,VEの分野においては,VEとは,最低のライフサイクルコストで必要な機能を確実に達成するために製品 -
人工知能言語を利用した効率的な機能系統図の作成
一般的に,個々の機能の定義は「名詞+動詞」を用いて「~を~する」という形でなされ,定義された個々の機能を有機的に体系づけたものを機能系統図と呼ぶ。しかし,個人あるいはVEチームのもつ機能の表現力の豊かさと,機能に基づくアイデア発想の拡張性には様々な限界が生じると共に,定義された個々の機能を樹木状に体系的に整理することは,大変な時間と労力を要するものであろう。そこで,本論文では,パーソナルコンピュー
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