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建設業における標準化VEの一考察
科学的管理技法としてVEをわが国に導入して以来,各産業分野でそれぞれ独自に技法の改善,開発が行われて来た。当社においても昭和44年にVEを導入して以来VE成果をさらに拡大するために,より効率的な技法の研究・開発に取り組んでいる。本論文は,VEに標準化の考え方を取り入れ,より一層VE成果を拡大するために,当事業所で行っている標準化VE活動と,VE技法の概要について述べる。 -
類似機能部品対比による製造VECの一展開
当佐和工場は,自動車機器専門工場として,昭和43年に設立されて以来,顧客第一主義をモットーにし,製品機能をより確実に,より安く達成することを使命と考え,全従業員の総力を結集してVEC活動を展開してきた。しかし,昨今の急激な円高ドル安の進展等世情の急変により,より一層の価値改善努力が急務となってきている。そのため,製品開発段階では,0 Look-VECとか1st Look-VEC という形で,構造方 -
VEの原点とVErの目指すべき道
VEは,わが国に導入されて25年余となり,各企業の利益確保に貢献をしつつ,大きな発展を遂げたが,今後VEの"真価"を更に発揮しなければならない状況にある。本論文は,VEの今後の課題について,(1) VEの原点ともいうべき,「企業経営におけるVEの位置づけの明確化・VEの基本ステップの確認・VEの原点の再認識」をして,(2) VE発展の最大のカギとなるVErが,「VErの"あるべき姿"を確認し,それ -
あいまいさを考慮した機能評価システムの設計
VEにおける製品の機能評価は,製品を構成している各機能の重要度が評価(分析)者間の主観的な判断を基に決定され,かなり確定した値として各機能にコストが配分されていると思われる。そこで,本論文では,出来るだけ評価者間の主観的な判断を避け,より客観的な判断で各機能の重要度に応じた配分比とその配分コストを決定するための「あいまいさを考慮した機能評価システム」について考察する。 -
連関図法を応用したVE展開
当社はVEの導入以来,数々の技法開発を行っている。最近では,建設の工事ソフトVEを開発し実施しているが,適用分野によっては改善の余地があると考えられる。今回さらに使いやすいものに近づけるために,当社で開発した工事ソフトVE(施工計画・施工法)での問題点を拾い出し,次の3点を改善する。① 機能が欠落することがある。→VE対象の選定時の項目(計画工法・計画工法の問題点・改善希望点・制約条件)より言語デ -
用語から見たソフトVEテーマの考察
ソフトVEの重要性,有効性はすでに報告されているが,ハードVEにくらべて手法・対象の難しさから具体的な実践活動は各企業で試行が積重ねられている。当事業所では部課単位の業務改善活動に重点をおいて推進してきた。この過程でテーマを選定することが改善の成果をあげる大きな要因であることを感じた。この論文はソフトVE事例のテーマを用語の面から調査し,テーマ選定に活用できる方法を考える。すすめ方はVEテーマに使 -
建設業における技術開発VAシステムの提案
建設業が多様化してゆく社会の中で発展してゆくためには,新技術の開発が不可欠であるが,従来のように数少ない研究開発担当者によって技術開発を進めるのでは多様化する今日のニーズに答えられなくなっている。本論文は,こうした状況を打破するため,全社的なVAの組織と手法を利用して,全社員のもつ情報と能力を結集して技術開発を推進する方法を示したものである。具体的には,技術開発の初期段階から最終段階まで各ステップ -
金型VEC技法
当事業所では,製品開発時にVECを効果的に導入し,製品価値向上に積極的に取り組んでいる。その中で金型VECも重要な役割をになっている。この論文では,新規型の約70%を占める射出成形用金型とプレス板金用金型に焦点を当てて,新規型の必要な部品の機能系統図から,価値の把握と金型費の低減ポテンシャル値を算出し,それに基づいてアイディアを具体的に抽出するプロセスを「金型VEC」としてまとめ報告するものである -
電子デバイス製造におけるVEC手法
装置産業と言われる電子部品製造は塵挨の関係上,分析するための作業状況の把握や,微細作業の解析が困難であり,VECのアプローチが充分出来ないといった先入観があった。この問題を解決し電子デバイスに合ったVEC手法を開発し適用した。これは,信頼性およびコストに最も影響する要素である不良を指数化して,それを基に工程機能分析,不良要因系統図を作成し,要因分析マトリクスにまとめ,それをベースにアイデア発想を行 -
実践的ソフトVA技法の開発
現今の厳しい経済環境下にあって,企業は間接部門の効率化に取り組むことが必須事項である。これの有効な手段はソフトVA活動である。と認識していても実態は伴わない。本論文はこれを追求し,取り組みやすいソフトVA技法の開発により,活動の定着化を営業部門の実践活動で実証している。また,本技法の特徴は,見えない業務機能を見えやすく機能定義していること。及びソフトVA活動は,TFP活動もさることながら改善提案事
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