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設計段階における機能評価システムの設計
従来より数多くの機能系統図の作成方法や機能評価法が発表されているが,それらはいずれも独立した方法として展開されており,有機的につながったものではなかった。本論文ではこれらが一連のプロセスの中で,同時に,しかも簡便に行われるシステムを提案するものである。本システムは機能項目間の関係を「目的-手段」,「原因-結果」あるいは「機能重要度」等の観点から,従来のような画一的な2項関係(0または1)でとらえる -
マイナーチェンジ製品における戦略的VE
最近のVEプロジェクトにおける対象は,現流製品から川上指向型即ち開発製品を対象とした,0 Look VEに活動の主体が移ってきている。その理由,目的は色々あるが,しかし企業経営という立場から見た場合,企業の経営基盤は,従来からある製品構成をベースに,機能を追加しプライスを下げて商品価値を向上・伸長させてきたいわゆるマイナーチェンジ製品である。当社における製品構成比率は図1に示すが,マイナーチェンジ -
VE推進マネジメントに関する13章
わが国にVEが導入されてから,はや20数年が経過した。当初,VEは,経営レベルによって導入されたこともあり,マネジメント・レベルでのVEに対する関心は,非常に強いものがあった。その後,年月を経るに従って,技法の実践的側面だけが急速に進歩し,実践技法とVEマネジメントとの間の距離は,次第にひろがって行った。製品をただひたすらに製造するだけで,大きな利益を得ることができた高度成長期には,技法独走型のV -
全員参加のVE活動におけるVE管理システムに関する一考察
近年の低成長経済下における産業界においては,特に顧客ニーズの多様化やコスト要求の激化から,VE活動そのものも,それらに対応した多様化が要求され,ハード面のみならずソフトVEの推進等あらゆる局面への拡大が不可欠となってきている。こうした状況の中で,VE活動をいかに企業経営にリンクさせ,拡大充実させてゆくかが大きな課題となっている。従来のTFP活動のみでは対応しきれない問題をも含めて,企業内でのVEの -
ブロックビルドVA技法
商品を開発して顧客に提供する迄のプロセスとしては「何を作るか」と「どのように作るか」という流れがメーカーサイドには有る。その中で「何を作るか」に対応する形でのVAの適用は,昨今,マーケティングVAとか,バリューマーケティングとか言われて商品コンセプト構築段階でのVA技法として,開発されつつある。一方,「どのように作るか」を検討する段階でのVAの適用は,製品開発段階から,0 Look VAとか,1s
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