開発段階のVEでアイデアを活かすための製造技術の活用

論文

製造業においては、開発期間の短縮のために、営業・品質保証部門や調達先などを含めたコンカレントエンジニアリング等を取り入れている。さらに開発期間を短縮するための対応策の一手法として、機能を元にしたアイデア発想に、製造技術者と設計者が、製造技術注1)・技能を理解・共有・融合注2)し、製造VEの視点からのアイデア発想注3)を加えて、価値の高いアイデアに具体化していくことが考えられる。このことにより、設計の手戻りが少ないだけでなく、製造法の検討と開発が同時に進行できるため開発期間が短縮できる。
本論文では、製造を理解するための「5つのフレーム」と、製造技術を織り込むために、これまでの製造VEのアイデアを調査・分析して、アイデア発想の視点を抽出して整理した「69項目のチェックリスト」を活用することで、機能を元に発想したアイデアを、短時間で、技術性・経済性の高いアイデアの具体化に活かすことができる手法について、提案する。

目次

    1.はじめに

    2.開発段階のアイデアに製造技術を適用する上での課題

    3.「5つのフレーム」と「69項目のチェックリスト」について

    4.今回提案についての実施事例

    5.得られた効果と今後の展開

    [ 参考文献 ]

発行年

2014年 VE研究論文集 Vol.45

著者

三菱電機株式会社
姫路製作所 原価企画プロジェクトグルーフ
サブプロジェクトグループマネージャー
神田 雅生

カテゴリー

  • VEテクニック

キーワード

  • アイデア発想法
  • チェックリスト法
  • 製造のVE

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