論文
日本の経済成長の背景には、製造業の発展が大きく関係している。その発展にVEの存在は欠かせないものである。戦後復興に大きな役割を果してきたとも言える。一方で、製造業以外の一般企業では、VEの考え方を企業経営に導入して発展をしている企業はあまり多くない。むしろほとんど見当らないのが残念である。
VEの最大の特徴は、機能的研究法、すなわちファンクショナル・アプローチにある。その考え方は、企業経営を助ける優れた考え方である。多くの企業が行っている現行の経営に直ぐに導入できる程、汎用性が高いものである。例として、SWOT分析、3C分析、4P理論、ブルーオーシャン戦略、パーキンソンの法則、ピーターの法則を挙げる。
そして、企業経営に必要な4つ(経営、営業、管理、改善)のシステムを提案し、そのそれぞれにファンクショナル・アプローチを組み込んでいくことで、これからの時代を生き残る企業としての経営上の示唆を与える。
目次
- 1 はじめに
- 2 企業経営と日本経済
- 2.1 戦後のGDPの推移
- 2.2 企業は誰のためか
- 2.3 企業は何のためか
- 3 企業経営とファンクショナル・アプローチ
- 3.1 ファンクショナル・アプローチが企業の価値を高める
- 3.2 ファンクショナル・アプローチが人材を育てる
- 4 経営テクニックとファンクショナル・アプローチ
- 4.1 IE、QCとファンクショナル・アプローチ
- 4.2 SWOT分析とファンクショナル・アプローチ
- 4.3 3C分析とファンクショナル・アプローチ
- 4.4 4P理論とファンクショナル・アプローチ
- 4.5 ブルーオーシャン戦略とファンクショナル・アプローチ
- 4.6 パーキンソンの法則とファンクショナル・アプローチ
- 4.7 ピーターの法則とファンクショナル・アプローチ
- 5 企業経営に必要な4つのシステム
- 5.1 経営システムとファンクショナル・アプローチ
- 5.2 営業システムとファンクショナル・アプローチ
- 5.3 管理システムとファンクショナル・アプローチ
- 5.4 改善システムとファンクショナル・アプローチ
- 6 おわりに
発行年
2011年 VE研究論文集 Vol.42著者
- 株式会社ファンクショナル・アプローチ研究所
- 横田尚哉
カテゴリー
- マネジメントとVE
キーワード
- ファンクショナル・アプローチ
- 企業経営
- 改善システム
- 経営テクニック
- 経営改善
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