論文
最近各企業では収益性の向上と競争優位性を確保するため、製品の価値創造と平行してサプライチェーンの競争力強化が進められ始めており、今後、VEを用いてサプライチェーンの価値創造が活発に進められるはずである。そこで本論文は、サプライチェーンの価値向上を図るVEを効果的に実施するためのアイデア評価方法を提案するものである。
従来は、サプライチェーンの価値向上のために発想した資金投入期間を短縮するアイデアについては、その効果を定量的に評価することができなかった。そのため、アイデアの具体化の段階で機能とコスト両面からの達成度を高めた代替案までに洗練化することがむずかしかった。そこで本論文では、発想したアイデアの資金投入期間減少効果を時間短縮として評価するのではなく、Jコストの考え方を用いることによりJコストの減少量に変換することで機能とコスト両面の評価を効果的に実施することを提案する。
目次
- 1. はじめに
- 2. サプライチェーン改善のVE
- 3. サプライチェーン改善のVEへのJコストの導入
- 4. 過去のVE実施事例による検証
- 5. 今後の問題点と活用展開
- 6. まとめ
発行年
2010年 VE研究論文集 Vol.41著者
- 三菱重工業株式会社
原動機事業本部 高砂製作所 ブレード・燃焼器製造部 サプライチェーンマネージメントグループ - 赤城弘一
カテゴリー
- VEの適用局面
キーワード
- Jコスト
- サプライチェーン
- リードタイム
- 総資本利益率
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