コスト・リスク・マネジメントを取り入れた対象分野の選定と最適案の決定

論文

公共事業では、計画、設計の段階で事業費を算出する。そして、その事業費をもとに事業が管理される。事業の凍結や停止も、この事業費を利用している。

しかし、設計の時点で算出した事業費が、最後まで変わらないことはほとんどない。なぜ、毎回事業費の修正をしなければならないのか。その理由は、「事業費はたった1つしかない」という幻想を信じているからである。本来、まだ起こっていない未来の費用を、完璧に見積もることは不可能である。

そこで、重要なのがリスクの概念である。リスクを設計に盛り込み、より最適な改善案を引き出すための新たな手法「コスト・リスク・マネジメント」を提案する。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. 公共事業におけるコスト算出の意味
  • 3. コスト・リスク・マネジメントの必要性
  • 4. コスト・リスク・マネジメントの理論
  • 5. コスト・リスク・マネジメントの活用
  • 6. おわりに

発行年

2009年 VE研究論文集 Vol.40

著者

パシフィックコンサルタンツ株式会社
総合研究所 VEセンター
横田尚哉

カテゴリー

  • VEの適用局面

キーワード

  • コスト・リスク・マネジメント
  • コスト管理
  • コスト縮減
  • 事業管理
  • 公共経営

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