論文
戦略としてVE活動を行おうとする場合、経験豊富なVEL資格取得者がおり推進体制があるにも関わらず、最適にVE活動が行われない場合が見受けられる。この事象は戦略を実行に移すための仕組みであるマネジメントコントロールシステムの不備が原因であると考えられる。
組織が求めている適切なVE活動が行われている状態をE=1、VE活動を行うために必要な資格や経験などの能力と体制がある状態をC=1、VE活動メンバーや関係者にとって、VE活動を自ら進んで行いたいと思う状態をW=1、VE活動を行わねばならない状態をS=1として、それぞれの状態の関係をE=C∩(W∪S)とする。この式を事例に当てはめ、マネジメントコントロールシステムの視点からVE活動の阻害要因を分析し、対処法を検討した。このような、マネジメントコントロールシステムを活用した効果的なVE管理をVEコントローラーシップと呼ぶことにし、本論文ではE=C∩(W∪S)のうち、S=1を作り出すことで効果的にE=1とするVE管理について一般化することを試みた。
目次
- 1. はじめに
- 2. マネジメントコントロールシステムについて
- 3. VE活動が実行されるための要件
- 4. VE活動推進におけるMCSの展開事例
- 5. VE活動におけるMCSの一般化
- 6. 結論
- 7. 今後の展望
発行年
2007年 VE研究論文集 Vol.38著者
- 株式会社IHI
調達管理本部 調達企画部 VE推進グループ - 牧野公一
カテゴリー
- マネジメントとVE
キーワード
- VE管理
- コントローラーシップ
- マネジメントコントロールシステム
- 採用率
- 適用率
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