論文
これまで公共事業では、社会経済の高度成長期にあって、整備目標に向かって求められる施設を早く大量に作ることが求められてきた。そして高度成長期が終わり、多くの公共施設が整備された今、求められているものは「良い公共施設から得られる良いサービスの維持」である。また、豊かになった社会は多様なニーズを生み、公共施設には新しい価値が求められている。
このような価値観の変化に柔軟に対応しサービスを維持しつづけるために、公共事業ではこれまでの施設の維持管理システムを見直し、新たな施設の維持管理システムを構築することが緊喫の課題となっている。
本稿は、公共施設の維持管理システムを構築するうえでVEを適用することが有効であることを明らかにするものである。そして、システムを構築するうえで重要な視点となる「整備水準の設定」「VEを適用した資産価値の評価」「ワークショップによる維持管理システムの構築手法」について示し、これらにVEを適用することにより得られる効果について具体的に述べる。
目次
- 1. はじめに
- 2. 公共事業におけるアセットマネジメント
- 3. 整備水準設定へのVEの適用
- 4. 維持管理システムへ構築へのVE適用の効果
- 5. おわりに
発行年
2007年 VE研究論文集 Vol.38著者
- パシフィックコンサルタンツ株式会社
事業創造本部 VEセンター - 木守岳広
カテゴリー
- VEの適用局面
キーワード
- アセットマネジメント
- 使用段階VE
- 公共事業VE
- 土木事業VE
- 資産価値
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