論文
昨今の製造業においては、競争環境の激化が進展し、自社内の保有資源だけでは競合他社との差別化を生み出すことが困難であり、コアの資源以外については如何に外部資源を獲得・活用するか、が企業価値を革新するための重要なファクターになっている。
本論文では、製造業の企業が企業価値を向上させるための経営課題として新規事業開発や新商品開発を検討する際に、技術のもつ「機能」と「条件」に着目して、機能的な観点を応用活用することにより、自社のコア技術(自社優位性の源泉となる中核技術)を明確化し、新規事業・新商品開発のために必要な技術開発の方向性を設定する方法論について述べる。また、新規開発のために必要であるが、自社コア技術と領域が離れている技術、または自社開発が困難な技術について、如何に協業候補先の保有技術を分析し、自社の開発とのシナジーを創出し得る技術獲得を実現させるか、について、ここでも機能的な観点を応用しながら検討していくステップについて事例を織り交ぜながら、その有効性を示していくものである。
目次
- 1. はじめに
- 2. 機能的観点を活用した保有技術棚卸
- 3. 棚卸された技術の評価~コア技術の明確化
- 4. コア技術の活用
- 5. 不足技術している技術機能の獲得
- 6. おわりに
発行年
2006年 VE研究論文集 Vol.37著者
- 株式会社ジェムコ日本経営
経営開発本部 - 清水憲一郎
カテゴリー
- マネジメントとVE
キーワード
- コア技術
- プラットフォーム技術
- ロードマップ
- 技術提携
- 技術機能・条件
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