論文
日本における価値工学は、昭和30年代、40年代の「部品VE」「製品VE」に始まり、現在では「マーケティングVE」「マネジメントVE」など、調達、加工といった段階から発展・発達し、効果の高い上流段階へのVE適用へと歩んできた。
公共事業におけるVEも、その他業種同様に、上流段階であればあるほど効果が高いと考えられるが、実績の多くは下流段階に限られている。
より効果的に設計VEを定着させるためには、発注者との「認識の関」「文化の関」「感情の関」を取り除く努力が必要である。
本論文では、道路整備の中でも上流段階である道路概略設計を例において検証し、①発注者が持つ設計VEに対する誤解②設計VEシステム上の課題③評価手法の課題の3つの問題点を明らかにした上で、「設計VEシステム導入ガイドライン」「価値を基準とした地域間を越えた評価比較手法」等の提案を行った。
目次
- 1. はじめに
- 2. 道路概略設計での適用研究
- 3. 今回の設計VEにおける課題
- 4. 課題に対する提案
- 5. おわりに
発行年
2006年 VE研究論文集 Vol.37著者
- パシフィックコンサルタンツ株式会社
事業創造本部VEセンター - 中島隆志
カテゴリー
- 開発設計とVE
キーワード
- 公共事業
- 社会資本整備
- 設計VEシステム
- 道路概略設計
- 開発VE
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