論文
建築工事におけるVE検討は、設計・入札・見積・調達・施工の各段階で企業にとっての受注拡大や利益確保のために実施されている。しかしながら、時間的な制約や情報が未整備のために、大胆なアイデア発想の転換ができず、総花的なCR案の提示か仕様の変更提案に終始してしまい、顧客や設計事務所から不信感を持たれる場合が散見されている。VEが目指す抜本的な代替案の提案を生み出すためには、発想の転換が図れるアイデア発想ツールの開発が必要となってくる。
ここでは、既存ツールの問題点を克服し長所を統合した新アイデア発想ツールの作成法と新ツールの活用定着のためのシステム作りについて提案する。新ツールを試行したところ、利益率の向上が図れたことと更なるアイデア発想の切り口が報告されたことで、高い効果が期待できるアイデア発想ツールおよびシステムであると確信している。
目次
- 1. はじめに
- 2. 建設VEの現状
- 3. 現状のアイデア発想ツールの問題点
- 4. 新アイデア発想ツールの作成法
- 5. フォローシステムの確立
- 6. 実施のための方策
- 7. 新ツールの運用状況(成果の確認)
- 8. あとがき
発行年
2005年 VE研究論文集 Vol.36著者
- 鹿島建設株式会社
建築管理本部建築企画部 VE推進チーム - 柏原忠茂
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- ISO9000S
- アイデア発想
- フォローアップシート
- 建設VE
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