論文
ここ数年、道路建設事業の業界においてもVEの流れが急速に押し寄せてきた。しかし、その目は価値の向上というよりも、直接的なコスト(道路建設費)の縮減に目が行きがちであることは否めない。もちろん、道路建設事業のエンドユーザーである国民がコスト縮減を求めていることは事実ではあるが、道路建設事業は直接的なコストだけで説明できるものではない。移動時間の短縮や環境面での改善効果など、さまざまな投資効果があることはよく知られている。
しかしながら、現状の道路建設事業におけるVEでは、コストの縮減効果に対する評価は行っているものの、本来、使用者にとって最も重要なこれらの投資効果について、適切に評価されているとは言いがたい。このため、筆者は、道路建設事業がもたらす投資効果に着目し、これらをできるだけ定量的に測定することによって、道路建設事業の投資効果を反映したVEのあり方について検討することとした。
目次
- 1. はじめに
- 2. 道路建設事業におけるVEの現状と課題
- 3. 道路建設事業における投資効果の測定法
- 4. 多基準分析法による投資効果の新しい測定法の提案
- 5. おわりに
発行年
2005年 VE研究論文集 Vol.36著者
- パシフィックコンサルタンツ株式会社
VE推進室 - 齋藤展生
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- アカウンタビリティー
- スケーリング・メジャー
- 投資効果
- 道路建設事業
- 面のVE
購入
この論文はPDF版をご購入いただけます。
ご希望の方は「カゴに入れる」ボタンをクリックしてください。