論文
収益性の改善を目的とする全社活動の推進部門にとって、自社製品や工事に適したVE活動テーマの具体的な選定方法の確立と目標の設定は、重大な課題である。弊社では具体的なコスト改善活動を開始する事前検討過程に、簡易的なVE展開を導入して、コスト改善戦略を策定する「シュッド・プラン アプローチ」と呼称する手法を開発し、多くの成功事例を得た。本アプローチでは、該当する製品・工事の機能に注目し、簡易的なVEの機能定義を行って大括りな機能分野(機能モジュール)に整理する。その機能モジュールに、現状の把握・分析をベースに技術面・製造面の成熟度、過去のコスト改善状況や調達実績等を勘案してコスト改善の余地を検討し、目標コスト(シュッド・コスト)の設定と改善戦術計画(シュッド・プラン)の決定を行う。これにより、全体最適を達成する戦略が策定でき、大きな成果が期待できる。
目次
- 1 はじめに
- 2 シュッド・プラン アプローチの開発背景
- 3 シュッド・プラン アプローチの概要
- 4 機能モジュール別コスト管理の有効性
- 5 機能モジュール別現状コストの算出方法
- 6 機能モジュール別目標コストの設定方法
- 7 コスト改善戦術の決定方法
- 8 コスト改善計画の共有と進捗管理
- 9 おわりに
発行年
2005年 VE研究論文集 Vol.36著者
- 石川島播磨重工業株式会社
調達管理本部 - 松澤郁夫
- 石川島播磨重工業株式会社
調達管理本部 - 服部博
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- DTC
- コスト改善戦略
- シュッド・コスト
- シュッド・プラン
- 機能モジュール
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