土木事業の特徴分析および価値向上施策の提案

論文

国内の産業界にVEが導入されたのは1960年代と言われている。導入当時は自動車と電機などの産業が中心であった。建設関連業界も製造業に遅れ、1970年代に建築を中心に推進し始めた。しかし、40数年後の今はVEの導入結果は10年差どころか建設関連は相変わらず開発途上の状況になっている。

最盛期は年間で約70兆円あると言われている建設産業の規模は景気の低迷の今も縮小現象が続いている。一方、公共事業だけを見ると、縮小傾向にあるといわれてもいまだに50兆円前後の規模になっていて、大半は土木事業に費やされていると推定できる。なお、上記の公共事業の50兆円には民間投資が含まれていない。また、公共事業の中に土木事業の割合は公的データがないため現在は調査中である。

本論文は土木事業にVEを定着させるためVE関係者がなにを理解しなければならないか、またはなにをしなければならないかについて提案し、土木事業の価値向上のためのVE推進に資したいと考える。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. 公共事業の特徴
  • 3. 土木事業の特徴
  • 4. 土木事業VEの基本--製造業VE
  • 5. 土木事業の価値向上施策
  • 6. おわりに

発行年

2004年 VE研究論文集 Vol.35

著者

KOU VALUE PROFESSIONAL OFFICE
黄逸鴻

カテゴリー

  • VEの適用局面

キーワード

  • 公共事業VE
  • 土木事業VE
  • 土木事業VEの基本
  • 土木事業の価値観

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