設計VEの効果的な適用方法と公共事業への展開方法

論文

公共事業に設計VEを適用する事例が、ここ数年増えてきた。しかし、製品やサービスのように、大きな改善効果が得られないケースがあるのはなぜなのだろうか。事例を重ねることによって、公共事業の特質と設計プロセスのマイナス要因が、重要な鍵となっていることが判ってきた。

そこで、本論文は、公共事業に設計VEを適用するために必要となる公共事業の特質と、大きな改善効果を出すための設計VEの適用方法と、さらに、将来の公共事業へのVEの新しい活用展開を提案するものである。

公共事業の事業者は、社会資本整備を進めなければならないという社会的責任と、景気低迷や少子高齢化がもたらす税収不足による財政難とにより、新たな問題解決の方法を求めている。VEが、公共事業の価値向上を実現し、より良い社会資本の構築のために、活用される時期に来ている。

この論文は、筆者のこれまでの体験をもとに、公共事業におけるVEのメリットを最大限に引き出すことを狙い、VEの新たな展開と発展を図るものである。

目次

  • 1 はじめに
  • 2 VEを適用して判った公共事業の特質
  • 3 設計VEの効果的な適用方法
  • 4 公共事業の新しい展開
  • 5 おわりに

発行年

2004年 VE研究論文集 Vol.35

著者

パシフィックコンサルタンツ株式会社
企画部
横田尚哉

カテゴリー

  • VEの適用局面

キーワード

  • バリュー・マネジメント
  • 事業企画VE
  • 価値保証
  • 公共事業
  • 設計VE

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