論文
経営にVEを取り入れている企業は多々ある。しかし、企業は収益を上げねば成り立たない。一方、VEの狙いは顧客満足度向上である。顧客価値(顧客満足度)と企業価値は一見相反する事象に見える。つまり、顧客要求機能に傾注すると原価はあがり、企業価値を低下させる。いかにすれば顧客価値と企業価値の両立はありえるのか。V=F/Cに新たにプライスのPをパラメータとして用いることで顧客価値と企業価値の関係を明らかにするとともに顧客価値向上の両輪である価値企画活動と価値改善活動を励行することが、顧客価値、企業価値の双方の価値を高めることになることを示した。また、価値向上活動においては企業価値向上目標のみならず顧客価値向上目標を掲げた活動こそが顧客本位の活動ではないかと提案する。更に価値向上活動の全容を示すとともに、価値企画活動および価値改善活動の進め方について私見を述べた。最後に連結経営下での関連会社価値向上活動を展開するうえでの組織と戦略について一考察を付した。
目次
- 1. はじめに
- 2. 価値企画活動と価値向上活動
- 3. 顧客価値と企業価値
- 4. 価値向上活動の全容
- 5. 連結経営下のVE活動
- 6. まとめ
発行年
2003年 VE研究論文集 Vol.34著者
- 日立建機株式会社
事業企画室 VEC推進部 - 後明廣志
カテゴリー
- マネジメントとVE
キーワード
- 企業価値
- 価値企画
- 価値向上
- 価値改善
- 広義のVE
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