論文
本論文は、日本の製造業の諸課題に関する調査結果の考察を通して、企画VE活動へTRIZ手法を導入する可能性について論じるものである。
今回の調査結果によって、日本の製造業の多くが、自社事業を既に成熟期から衰退期に入っていると認識していることが判明しており、商品企画が今後の大きな課題になっている。そこで本論文の後半部では、調査結果の考察結果を踏まえて、商品企画を充実させる手段として、商品(技術)の発展イメージ(未来のあるべき姿)の形成を支援するTRIZ手法として"技術システム進化のパターン"を企画VEの活動プロセスに導入することを提案するものである。
より具体的に言えば、企画VE活動の中で、TRIZの1つの手法である"技術システム進化のパターン"を活用して新商品に関する将来シナリオを作成し、次段階の開発VEの進むべき方向性を確立する方法について言及するものである。
目次
- 1. はじめに
- 2. 調査の目的と概要
- 3. 調査結果に関する考察
- 4. 課題対応行動としての企画VEへのTRIZ(技術システム進化のパターン)導入の可能性
- 5. 企画VEへのTRIZ(技術システム進化のパターン)の導入方法
- 6. まとめ
発行年
2002年 VE研究論文集 Vol.33著者
- 学校法人産業能率大学
経営開発本部 テクノロジー・マネジメントユニット - 竹村政哉
- 学校法人産業能率大学
経営開発本部 テクノロジー・マネジメントユニット - 澤口学
カテゴリー
- 開発設計とVE
キーワード
- TRIZ(トゥリーズ)
- 企画VE
- 技術システム進化のパターン
- 逆投影法
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