論文
顧客価値とは、消費者である我々自身が、商品やサービスを手にし、使用する時感じる満足感であり、身近なものである。しかしながら、一つひとつの商品やサービスにおいて、送り手側から、顧客の価値感の全体像を描き出そうとすることは、常に困難を伴うものである。
なぜならば、顧客価値とは顧客が感じるものであり、顧客の立場に立って見た使用場面への理解というものが欠かせない。また同時に、顧客のその満足感を顧客が感じ取れるように、どう実現するのか、送り手の創造性も同時に求められているからである。
本論では、商品の企画段階では必ず志向されるであろう顧客の価値感の全体像を、VEにおける機能分析手法の中に、一定の枠組みを設けて描きだせるようにした。顧客価値に迫りやすくすることで、機能分析の活用に、より多くの送り手の参加を願うものである。
目次
- 1. はじめに
- 2. 機能の定義
- 3. 機能分析の新しい枠組みの提案
- 4. 新たな枠組みによる機能分析の検証の開始
- 5. 自動車の商品計画と機能分析
- 6. 対象車の商品コンセプト
- 7. 対象車の機能分析
- 8. 考察
- 9. まとめ
発行年
2002年 VE研究論文集 Vol.33著者
- 日東電工株式会社
能力開発部 - 前川修
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- VE
- 体系化
- 機能分析
- 機能系統図
- 顧客価値
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