VEにおけるFTM(Function and Technology Map)活用の有効性

論文

企業と市場を結ぶ生命線は製品である。しかし、高度化した市場において競争力、収益力、新市場開拓力を持った製品を創出することは生やさしいことではない。ここに技術を基軸にVE展開とその戦略要素を掘り起こし、新しいVE展開とその運用を提示する。

FTM(機能・技術マップ)は、市場動向に対応する製品の機能を定義し、その機能の達成と制約条件を克服するため、技術的アプローチを展開するものである。このFTMの検討結果をVEの展開と組み合わせることで、VEを戦略的に展開でき、かつ価値の高い代替案が得られるようになる。

当社製品の核磁気共鳴装置(NMR)のプローブの改善にこのVEの展開方法を実施した結果、性能約50%向上、コスト20%削減の成果を得て、製品の競争力を大きく高めることができた。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. 市場原理の視点と企業努力の視点における戦略要素
  • 3. 技術の視点
  • 4. 製品開発への「機能・技術マップ(FTM)」の活用
  • 5. FTMの実施と成果
  • 6. おわりに

発行年

2001年 VE研究論文集 Vol.32

著者

日本電子株式会社
技術統括本部
大塚憙作

カテゴリー

  • VEテクニック

キーワード

  • FTM
  • キーテクノロジ一
  • 戦略要素
  • 技術の視点
  • 技術的アプローチ
  • 製品の差別化

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