論文
当社が約25年ほど前に先行同業他社に学びながら、1st Look VEの実施を試みてVEを導入し、所期の目標をクリアーした普及期を経て、日常業務にVE活動を移行したところ、活動が潜在化・マンネリ化し、更に景気の影響を受けて混乱してしまった要因の分析をおこなった。その打開のため、VEリーダー養成講座を切り口とした、VE基盤再整備と再構築のためのアプローチ方法を提案するとともに、建設業における具体策を明示する。
その内容は、A.事前準備としては①VEリーダー養成方針の確立②部署窓口の確立③部署状況・方針の確認④重点活動テーマの抽出 B.改善・強化としては⑤VEリーダー養成講座実施方法の改善⑥ VEr.(バリュー・エンジニア)のためのスキルアップ研修の実施⑦情報周知活動の強化 など多岐に亘る。これらは、いたって一般的な事項ではあるが、ボトムアップ的な活動を展開していくためには、活動内容にも種々のアイデアが必要となり、それに応える人材とそのネットワークづくりが重要であることを示唆する。
目次
- 1. はじめに
- 2. VE活動の経過
- 3. 再構築法の提案
- 4. 再生作業の具体例
- 5. 活動の検証について
- 6. おわりに
発行年
2001年 VE研究論文集 Vol.32著者
- 鹿島建設株式会社
建築技術本部 VE室 - 柏原忠茂
カテゴリー
- VEの適用局面
キーワード
- VE実施状況
- VE支援体制
- VE方針
- 建設VE
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