論文
建設のVEは、過去に様々な展開の仕方が発表されている。それらは建設の特殊性を踏まえつつ、建設物のライフ・サイクルにおける一局面を取り上げて研究したものがほとんどであった。しかし、社会環境の変化と21世紀に向けて、建設のVEをどのように受け止め、適用していくべきか、再度考えておかなければならない。
本論文では、建設物のライフ・サイクルにおいてVEをどのように考え、適用すべきか、その実施形態と特徴を述べる。要点は、設計段階、施工段階などいずれの段階でもVE適用方法は同じ形態、手法で可能であり、違いは、構成要素の捉え方、分割の仕方である。そして、建設のVEを社会や大衆に解りやすいものにしていくことが大事であると考える。
なお、VEを活用するには、VEの基本をしっかりと習熟することが肝心である。その上で業種・業態に合ったVEの展開を考えるべきであることを強調しておきたい。
目次
- 1. はじめに
- 2. 建設におけるVEの特殊性
- 3. 建設におけるVEの適用局面
- 4. 建設におけるVEの種類
- 5. 段階別VEの形態
- 6. VE対象の取り上げ方
- 7. 建設におけるVEの活用レベル
- 8. 建設におけるVEの手法
- 9. おわりに
発行年
2000年 VE研究論文集 Vol.31著者
- 株式会社フジタ
技術センター 品質・環境マネジメント部 - 星野正明
カテゴリー
- VEの適用局面
キーワード
- VE対象
- 建設のVE
- 建設のVE手法
- 施工段階のVE
- 設計段階のVE
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