論文
製品差別化に当たって重要な役割を果たすのが付加機能である。付加機能は単独で組み込まれることは少なく、通常、複数の付加機能が同時に組み込まれる。複数の付加機能が同時に組み込まれることにより、顧客が有用であると認識する新たな機能がほとんどコストの上昇を伴うことなく生み出されることがある。本研究ではこれを機能の複合効果と呼ぶことにする。
本研究はこの複合効果に着目し、顧客指向による「機能の複合効果認識率」および「機能の複合効果額比率」という2つの新しい評価指標を提案し、これを用いて事例に基づく複合効果の分析・評価を行う。さらに、この結果に基づいて、より価値の高い新製品コンセプトづくりや売価設定に有用な情報を提供するものである。
目次
- 1. はじめに
- 2. 従来の研究と本研究の概要
- 3. 付加機能の選定と実態調査
- 4. 潜在的顧客全体の付加機能評価額の算出法
- 5. 機能の複合効果の評価
- 6. おわりに
発行年
1999年 VE研究論文集 Vol.30著者
- 産能大学
経営情報学部 情報学科 - 原田雅顕
- 東京理科大学大学院
理工学研究科 - 小林功二
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- 付加機能
- 機能の複合効果
- 機能評価
- 複合機能
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