論文
機器の購入価格の実績データ数が少ないので、購入品の価格見積りに統計的手法が使いにくい場合に、制約付回帰分析の技法を活用することにより、購入価格の予測モデル式を設定することができる。これを使用することにより、限られた実績から新規案件の機器の購入品の価格見積を簡便・迅速に一定の正確さのもとで行うことができる。
本研究はプラントの構成機器を対象として、まず、購入品の価格予測モデル式を作成するものである。次いで、購入品の価格予測モデル式の各項のウエイトは、各設計特性値が購入品の価格にどれくらい影響があるかを示しているので、各設計特性値を変化させることにより、購入品の価格変動についてのシミュレーションを行うことができる。最後に、設計者が企画・設計段階において設計特性値を適切に組み合せることで、コストミニマムとなる仕様の選択を行うツールとしても広く活用ができる。
さらに、代表的なプラントの高額な機器を対象に機能分析を実施し、機能分野ごとの「機能評価値とコスト」との関係を把握し、価値改善の対象分野と改善目標値を明らかにした。
目次
- 1. はじめに
- 2. VE/DTC活動におけるコストモデル式の活用
- 3. 代表的なプラントへのVE/DTC活動ツールの適用
- 4. 結論
発行年
1999年 VE研究論文集 Vol.30著者
- 石川島播磨重工業株式会社
航空宇宙事業本部 改善推進部 - 小川久信
カテゴリー
- VEの適用局面
キーワード
- VE
- コストモデル式
- 価値改善
- 価値管理図
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