論文
今日のヒット製品は突然生まれてきては消えていくという浮動的、流動的な特徴をもち、個性的な顧客の潜在的なニーズやウォンツをタイミングよくとらえたものが多い。このようなとらえづらい顧客のニーズやウォンツに俊敏(agile)に対応していくには、新しいものを好む先導的顧客の動向を常時把握していなければならない。彼らは当該製品群に対するオピニオンリーダー、すなわち一般ユーザーに大きな影響を及ぼす先導的顧客だからである。本研究は製品ライフサイクルが短く、次々と新製品が投入されるような導入期や成長期の新製品を対象にし(事例として情報携帯端末をとりあげた)、ヒット製品づくりをするコンセプトメーキング法の1つとして、先導的顧客が当該製品に対し要求する機能を明確にし、その評点に基づいて、次期製品の新製品仕様をユーザーの視点から評価する方法を展開したものである。
目次
- 1 はじめに
- 2 新製品の企画仕様の評価法
- 3 本方法の概要
- 4 先導的顧客が要求する機能レベルの調査
- 5 要求機能特性と予測売価に基づく新製品仕様の評価
- 6 おわりに
発行年
1998年 VE研究論文集 Vol.29著者
- 日本ヒューレットパッカード株式会社
- 丹治保積
- 東京理科大学
理工学部 - 藤田敏之
- 東京理科大学大学院
理工学研究科 - 上田聡
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- インターネット
- オピニオンリーダー
- フィードバック
- 先導的顧客
- 顧客満足度
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