論文
市場における競争優位性を確保するためなどで製品差別化を行うにあたって、重要な役割を果たすのが付加機能である。本研究では、付加機能に対する顧客の曖昧で、しかも、顧客間でバラツキのある評価額を統合して顧客評価額の代表的価格を算出すると共に、この代表的価格の増減に伴う需要量の変化を予測する方法を提案し、この手法を活用してその付加機能の戦略的価格設定や開発設計段階における製造原価目標の設定などが合理的に行えるようにするものである。
さらに、本研究で提案した方法を家庭用電話機の付加機能の価格設定に適用することによって、この方法の有効性を明らかにする。
目次
- 1 はじめに
- 2 潜在顧客の視点に立った付加機能の評価法
- 3 付加機能の代表的価格の算出法(線形情報統合法)の手順
- 4 需要の価格弾力性の予測法(暖昧情報に基づく最尤推定法)の手順
- 5 本方法の適用事例(電話機の付加機能への適用)
- 結論
発行年
1997年 VE研究論文集 Vol.28著者
- 産能大学
経営情報学部 - 原田雅顕
- 東京理科大学大学院
理工学研究科 - 松井健治
- 東京理科大学大学院
理工学研究科 - 加藤暁司
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- 付加機能評価額
- 最尤推定法
- 線形情報統合法
- 需要の価格弾力性
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