論文
一般的によくいわれることだが、不況時にはコストダウンの管理技術としてVEは重要視され、好況時には忘れられることが多いので、なかなかVEの本質であり、基本である機能定義を正しく理解し、活用している企業は少ないようである。
当社においても、VE概念やVE活動は一応定着しているが、VEの基本である機能定義は難解なこともあり敬遠されがちである。
本論文は、機能定義の中でも重要であり、その入口でもある使用者機能および基本機能に的を絞り、初心者でも簡単にこの両者を定義でき、また、一定の基準に基づいて機能レベルを自己評価できることをネライとして、機能定義用ワークシートおよび機能レベルチェックシートを開発した論拠と、その有用性を示すものである。
この機能定義用ワークシートおよび機能レベルチェックシートを使用することによる効果としては、VE教育や活動の場での機能定義の理解力向上、VE事務局のスキルアップとローテーションへの対応等により、一層のVE活動の活性化が期待できる。
なお、当社ではVAという呼称が定着しているので、以後VEをVAと表現する。
目次
- 1 機能定義用ツール開発の背景と考え方
- 2 現状の使用者機能、基本機能を導く手法と問題点
- 3 機能定義用ワークシートの開発
- 4 機能レベルチェックシートの開発
- 5 機能定義の事例
- 6 まとめと効果
- 7 終わりに
発行年
1997年 VE研究論文集 Vol.28著者
- ブラザー工業(株)
品質技術C・生産技術G - 加藤巌
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- 使用者機能
- 基本機能
- 機能レベル
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