論文
目的を確実に達成する機能をもつ「オブジェクト」という抽象的概念を取り入れることにより、建築を構成する「商品」・「サービス」を「抽象的な階層化されたツリー状の構造をもつ、オブジェクトの集合体」としてとらえることができる。この集合体の目的を実現する手段としてのオブジェクトをシステム的手法で抽出し、段階的に細分化、詳細化・具体化する。その過程で、その構成品の改善案を順次抽出し再構成する。その再構成されたものが、「商品」・「サービス」の、より価値の高い代替案となる。この代替案の選択を通じて、集合体としての建築の価値の向上を図ることができる。この考えに基づく手法を「オブジェクト指向によるVE展開手法」と命名する。
本論文で、オブジェクトの定義、その構造、および、その手法の展開手順を示すとともに、工法改善VEへの適用事例を示して、本手法の有用性を明らかにする。
目次
- 1. はじめに
- 2. オブジェクト指向によるVE
- 3. オブジェクト指向によるVE展開手法の工事VEへの適用例
- 4. 終わりに
発行年
1997年 VE研究論文集 Vol.28著者
- 株式会社フジタ
東京支店 建築部VE推進課 - 後藤久生
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- オブジェクト
- ツリー構造
- 基本機能
- 要求機能
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