論文
建設工事の合理化の中で、工法の改革による合理的施工方法の改善が要求されている。建設工事は複数の工事要素の組み合わせにより構成されており、それぞれの要素が密接に関連付けられている。一般のVE手法では、要素別に検討を行った方が具体的なアイデアがでやすいが、その反面、相互関連的な面において支障が出ることも多い。個々の要素では、有効なアイデアでも、前後の関連を見ると有効性が減じられる場合や、実際には採用できない具体案もでてくる。一つの要素に対してだけの改善案では、全体的にみて効果が半減してしまう。ここでは、工事要素が比較的少なく、各要素のからみが大きい高層煙突工事を事例として、要素の分類から要素の関連付けによるVE検討を行った。その結果、個々の要素を他の要素と関連づけることにより、総合的に高機能な施工方法を開発することができた。この建築工事におけるアイデア関連付け法の手法とその検討結果について報告する。
目次
- 1. はじめに
- 2. 従来手法での問題点
- 3. アイデアの関連付け法の概要
- 4. 本方法の事例への適用
- 5. 改善案の概要
- 6. 施工結果
- 7. おわりに
発行年
1996年 VE研究論文集 Vol.27著者
- 株式会社フジタ
東京支店 技術部 - 沢口正彦
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- システム設計
- チームデザイン
- フィードバック
- 施工の合理化
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