論文
VEは価値向上を目的とする一連の評価プロセスであるが、実際多くはコストダウンのツールとして捉えられがちである。しかし技術開発部門の立場としては、その性格としてVE本来の価値向上を目的とした評価方法がぜひ必要である。
本研究は「技術開発のねらいは価値向上を図るVEの考え方に沿うものである。」という認識から、これまで当社のVEでは評価しにくかった「技術開発のテーマ毎に異なる開発目標」を機能として評価することを試みた。また報告書式の上でもこれまでのコストダウンとしての視点から、価値指数として、価値向上そのものを示す価値向上率(U)を使い評価しようとするものである。
さらに実際の技術開発テーマにおいて、開発事業計画の初期段階で環境及び社会リスクを定量的に評価する必要性から、従来評価の対象とならなかったこのようなリスクを機能として評価することを試みた。
目次
- 1. はじめに
- 2. 「機能」をどう評価するか
- 3. 環境リスクの評価と「環境リスクイニシャルリビュー」の構築
- 4. VEとしての評価
- 5. おわりに
発行年
1996年 VE研究論文集 Vol.27著者
- 株式会社フジタ
技術本部 地球環境室 - 廣田修
カテゴリー
- VEの適用局面
キーワード
- 価値向上率
- 価値指数
- 技術開発のVE
- 機能評価
- 環境リスク
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