論文
本研究は既存技術で既存市場へ参入する成熟期にある新製品で、製品差別化に使用・便宜上の機能が主要な役割を果たす製品を対象に取り上げ、製品コンセプトづくりの段階で、顧客の機能評価に基づいて製造原価目標を主要な構造物に細分化する方法を提案するものである。このような顧客の機能評価に基づく製造原価目標の細分化法は渇望されて久しいが、この分野の研究は極めて少ない。そこで、本研究はこの課題に取り組みコンジョイント分析を用いることにより新しい方法論を提案した。さらに、このようにして得られた構造物ごとの製造原価目標と生産者側の構造物ごとの原価見積値を比較・勘案して開発設計チームが納得する原価目標値を決定させるようとするものである。
目次
- 1. はじめに
- 2. 製造原価目標の細分化の方法
- 3. 機能・構造のマトリックス表の作成
- 4. 顧客の選好調査
- 5. 願客別の機能評価による原価目標細分化と生産者側の原価見積の対比による検討
- 6. おわりに
発行年
1996年 VE研究論文集 Vol.27著者
- 東京理科大学大学院
理工学研究科 - 佐藤幸治
- 東京理科大学大学院
理工学研究科 - 丹治保積
- 東京理科大学大学院
理工学研究科 - 松井健治
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- コンジョイント分析
- 製造原価目標の細分化
- 顧客の機能評価
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