論文
近年、問題解決のためのシステム化指向が高まっており、情報の概念化と標準化がより一層、求められるようになってきた。
本論文で提起する『入出力形態法』とは、問題解決に際しての情報の流れを、簡明な入出力の形態、すなわち入力部、処理部、出力部の三区分に体系化することにより、早く的確に解決法を見い出そうとするものである。意図的に構成フォーマットを同じにし、多くの人が手軽に、かつ一定レベルの情報を確保する狙いもある。これは一種の情報整理手法とも言えるが、考え方の整理ができること自体、システム指向の表れでもあり、VE活動に不可欠な価値創造の展開に多少なりとも寄与するのではなかろうか。
『入出力形態法』は、企画提案の分析やソフト開発の概念化構想などに有効であると考える。
目次
- 1. はじめに
- 2. 情報の標準化
- 3. 『入出力形態法』の提起
- 4. 具体例その1 -VE思考-
- 5. 具体例その2 -プロポーザル作業の進め方-
- 6. 今後のために
- 7. おわりに
発行年
1995年 VE研究論文集 Vol.26著者
- 三菱プレシジョン株式会社
電子システム営業本部 - 工藤孝之
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- CALS
- 問題解決
- 情報の標準化
- 現状打破
- 発想転換
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