論文
VEの「機能評価」では「機能」が果たす値打ちを、コスト換算(仮に「C」)して、おなじ機能をもつ代替のものや、こと、あるいは理論値で評価(「F」)し、判断材料にする。現状を、改善、改良、組織なら改革する目的で、活動しているにもかかわらず、価値を検討する段階では、例えば、手続きやサービスが対象なら、評価値を強制的に低い数値で割つけ、力を入れたい分野は配分を増やす。また、製品や、製造など、ハードのVE対象でも、付加価値を上げたり、ある分野の機能をアップしたいときには、その機能分野のコスト配分を増やす。その結果、F/Cが1より大きくなったり、(C-F)がマイナスとなって、現状の方が改善後より価値があるという、当初の思いと離れたことを容認してきた。本論文は、果たすべき成果を先取りして、算定式に用いれば、このテーマに解決がつくことを指摘し、その具体的な方法について提案する。
目次
- 1. はじめに
- 2. 現行の機能評価方法の問題点
- 3. 機能評価の方法
- 4. 機能評価の適用例
- 5. 付加機能の評価
- 6. まとめ
発行年
1995年 VE研究論文集 Vol.26著者
- 株式会社フジタ
建築本部 新生産システム開発室 - 小林弘昌
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
- 機能評価
- 機能評価値
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