論文
今日、顧客の価値観やライフスタイルの多様化、個性化が進み、顧客動向を把握することが非常に困難となってきている。さらに、製品のライフサイクルの短縮化にともなって、「ヒット製品」や「売れる製品」が生まれにくい状況となってきている。このような状況において「売れる製品」を生み出すためには、顧客の欲求を満たす製品を作る方法論が重要である。この方法論が、製品企画段階における合理的な製品コンセプトづくりの方法、すなわち、コンセプト・エンジニアリングである。本研究は、コンセプト・エンジニアリングの新たな方法を展開したものであり、この方法を筆記具に適用し、その有効性を明らかにした。コンセプト・エンジニアリングの主な内容は、製品のソフト機能の評価法、ならびに、ソフト機能による製品特性の評価法を提案し、その評価法から得られる諸結果を統合して、製品コンセプトづくりへ活用するものである。
目次
- 1. はじめに
- 2. コンセプト・エンジニアリングの意義
- 3. ソフト機能の定義
- 4. コンセプト・エンジニアリングの展開方法とその適用例
- 5. 製品コンセプトへの活用
- 6. おわりに
発行年
1994年 VE研究論文集 Vol.25著者
- 東京理科大学
理工学部 - 小柴達美
- ダイハツ工業(株)
経理部 原価企画室 - 細谷幸弘
- 東京理科大学
基礎工学研究科 - 田中秀樹
カテゴリー
- VEの適用局面
キーワード
- LOGMAP
- コンセプト・エンジニアリング
- ソフト機能
- 品質機能展開
- 製品コンセプト
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