論文
建築生産における商品開発という側面をみると、一品受注生産であるがゆえに、個々のプロジェクトにおける業務プロセスの大部分を対象としている。つまり、ルーチンワーク(通常業務)そのものが商品開発といえる。
一方、社会経済情勢が大きく変化している現在、従来の生産者主導の価格形成から市場価格主体へと、マーケット・ニーズが激しく変わってきた。このような状況下における商品開発に対応するために、コスト管理がより重要となり、特に事業企画といった川上段階から、生産プロセス全域に渡り、適用されつつある。
このように広範囲に渡ったコスト管理システムは、多少の欠落部分はあるにしろコストエンジニアリングの領域に著しく近づきつつある。このような段階においては、VE活動・組織・プロジェクト管理システム・ツールとしての概算見積り手法等、幅広い仕組み作りが必要であり、これらを洗練化させてシステムを構築しなければならない。
本橋では実務面からコストエンジニアリングによる商品開発の方法論と、活動の実際を述べる。
目次
- 1. はじめに
- 2. 商品開発のプロセス
- 3. 顧客のニーズ
- 4. 川上へさかのぼるコスト管理
- 5. 組織体制
- 6. プロジェクト管理
- 7. コスト管理とVE
- 8. おわりに
発行年
1994年 VE研究論文集 Vol.25著者
- 株式会社フジタ
東京支店 積算部 - 加納恒也
- 株式会社フジタ
東京支店 積算部 - 竹内希
- 株式会社フジタ
東京支店 積算部 - 田中豊
カテゴリー
- VE実例
キーワード
- コストエンジニアリング
- コスト管理
- 商品開発
- 建築生産
- 概算見積り
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