論文
顧客が仕様を決めてくれ,それに合うものを作ればよい時代から,顧客が世界のどこからでも良いものを選ぶ時代になり,「どう作るか」より「何を作るか」,すなわち商品企画の段階が重要になってきている。
本論文はVAをとりまく商品企画と検証に最重点をおいた「売れてトラブルのない商品づくり」の仕組みの構築をめざしたものである。
「売れる商品」は生産財の場合は顧客の儲けが大きいことから,「顧客の利益V=顧客の収益F/顧客の出費C」として価値分析することにより,定量的にセールスポイントを抽出することを可能にした。又トラブルは変えたり,変ったところからおこり,70%以上が検証不足が原因であり,品質分析表(品質機能展開)により,洩れのない検証を実現した。
目次
- 1. はじめに
- 2. PA技法開発の背景
- 3. 開発したPA技法の詳細
- 4. 価値分析による顧客ニーズの発掘
- 5. 商品企画段階における顧客ニーズの評価
- 6. 設計品質分析表によるトラブルレス化
- 7. 技法適用による成果
- 8. まとめ
発行年
1993年 VE研究論文集 Vol.24著者
- 株式会社東芝
電機事業本部 電機技術管理部 - 石丸祐司
- 株式会社東芝
三重工場 技術情報システム部 標準化・VA担当 - 児玉純悦
カテゴリー
- 開発設計とVE
キーワード
- マーケットイン
- 商品企画
- 要求品質
- 設計品質
- 開発管理
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