品質展開と機能展開を融合した価値評価の一手法

論文

企業における課題/問題が大きく複雑になってくると,その解決のためには局面に応じて最も有効な手段/道具(管理技術)の選定が重要となってくる。しかしながら,道具は良くてもそれを使う人の技量が見合っていないと十分な効果をあげられない。要は,企業にとって手なれた道具を有効に活用して成果をあげることである。本論文は,新製品の企画段階においてQCとVEの特長を生かし,品質表と機能・方式を融合・展開し,企画した製品の価値評価の方法を提案するもので,特徴として次の点があげられる。

1) 機能の達成条件は品質表により企画する

2) 機能評価値は方式評価値(基本方式の品質特性達成度合い)とする

3) 価値評価は基本方式の設計品質総合評価値と方式コストにより行う

目次

  • 1. はじめに
  • 2. 製品企画の現状と本論文の狙い
  • 2.1 現状の製品企画段階における開発目標設定フロー
  • 2.2 現状の価値評価の方法
  • 2.3 本論文の狙い
  • 3. 品質表と機能分析の融合
  • 3.1 品質表と機能分析の特徴比較
  • 3.2 品質表と機能分析の利点の融合
  • 4. 新しい融合効果による品質一機能一方式展開による価値評価の進め方
  • 4.1 進め方の概要
  • 4.2 進め方の詳細
  • 5. おわりに
  • 6. 参考文献

発行年

1992年 VE研究論文集 Vol.23

著者

住友重機械工業株式会社
資材室企画部開発推進グループ
関本清

カテゴリー

  • VEテクニック

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