論文
かつて生活水準向上と経済力拡大のために進めてきた大量生産、大量販売が環境に影響を与えるようになった。VErが携わって開発した高機能、低価格、高価値製品は顧客の満足を得て、生活の向上と企業の発展をもたらしたが、プラス面だけを評価できない時代になった。これからは企業の環境への取り組みが自らの存在と活動の必須の要件といえる。
地球環境問題のような複雑で難しい問題こそVE適用の新分野だと考え、企業市民としての対応と新しい価値観による「知恵ある豊かな生活」への変革を提案した。それを実現するため、環境保全を志向するVE推進の7原則をあげ、環境保全の12のキーワードと環境保全の8ステップなど5項目を示した。またこれらのVEジョブプランへの組み込み方と各ステップのチェックリストを例示した。さらにこの方法の実践事例を数件あげて、価値向上と環境保全にかかわる有効性を証明した。
目次
- 1 .はじめに
- 2. 生産の変遷と現在の企業存立条件
- 3. 地球環境問題の難しさ
- 4. 企業市民としての対応
- 5. 知恵ある豊かな生活の提案
- 6. 環境保全を志向するVEの7原則とキーワード
- 7. V Eジョブプランへの組み込み
- 8. 適用事例
- 9. おわりに
発行年
1992年 VE研究論文集 Vol.23著者
- (株)フジタ
技術本部 地球環境室 - 小泉泰通
カテゴリー
- VEの適用局面
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