論文
従来から魅力機能の定量化に関しては研究されてはいるものの製品コンセプトづくりとの関係で取り上げられたものは少ない。そこで、本研究は製品コンセプトを「消費者サイドからみたNeeds(潜在欲求)を探求し、メーカーがこれらに応えるBenefit(機能・便益)を決定し、それに経営方針を加味して、製品に託した企業メッセージである」と考え、既存市場に既存技術及び改良技術で参入する際の新製品のコンセプトづくりを魅力機能面から支援する新しい方法を提案するものである。その特徴は魅力機能を定量化して評価すると共に体系的に図示し、改善すべき魅力機能とその程度を明らかにし、さらにそれらの情報をまとめ、集約した表を考案しようとするものである。なお、本研究は「実用機能による製品コンセプトの構築支援法」と一対となって補完しあい、総合的な製品コンセプトづくりの方法論を構成するものである。
目次
- 1 . 序
- 2 . 本研究の方法
- 2.1 本研究の概略
- 2.2 魅力機能の具体化
- 2.3 魅力機能の分析
- 2.3.1 消費者の選好データの収集と分析
- 2.3.2 イメージ語体系図の作成
- 2.3.3 選好順位を基にした競合製品の分析
- 2.3.4 イメージ語管理図の作成
- 2.4 PRODUCTS CONCEPT TABLEの作成と活用
- 2.4.1 イメージ語の評価と改善方向
- 2.4.2 PRODUCTS CONCEPT TABLEの作成
- 2.4.3 PRODUCTS CONCEPT TABLEの活用
- 3 . 結論
発行年
1991年 VE研究論文集 Vol.22著者
- 東京理科大学
理工学部 - 田中雅康
- 東京理科大学
理工学部 - 伊藤佳吾
カテゴリー
- VEテクニック
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