論文
環境問題に対する世論の高まりは近年特に著しい。その中でも特に大きくとり上げられている1つが,廃棄物処理の問題である。
当工場は昭和62年に廃棄物処理のVEに取り組んだ。しかしこれは埋立地枯渇による処理費高騰への対応を目的とするコスト低減プロジェクトであった。
2年余を経て,このプロジェクトは一応の成果を得つつある。しかしこの間,環境管理への意識の高まりは,「産業廃棄物処理のVE」の焦点をコストから序々にその処理法へ移していった。すなわち環境保全・再資源化を指向した処理法により,産業廃棄物処理そのものの価値を高めることへと,主目的を移動させたのである。
本論は,当工場がコスト低減を目ざした活動から,地球を顧客とみなした「産業廃棄物処理のVE」へ転向する一課程について学んだところを報告するものである。
目次
- 1. はじめに
- 2. 当工場における産業廃棄物処理VE取組みの背景
- 3. 産廃処理VEの展開
- 4. 産廃処理の価値向上
- 5. 今後に向けて
- 6. おわりに
発行年
1990年 VE研究論文集 Vol.21著者
- 株式会社東芝
柳町工場 製造技術部 - 秋山義男
- 株式会社東芝
柳町工場 製造技術部 - 柴田喜代登
- 株式会社東芝
柳町工場 技術管理部 - 服部昌幸
カテゴリー
- VE実例
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