論文
通信機器の海外生産を考える場合,その製品の特殊性(一般的な民生機器との違い)や,海外での生産形態の違いを充分に考慮した製品設計が要求される。
本論文は,ビジネス用ボタン電話機の設計を通し,通信機器が要求する品質水準や小量多品種問題等と,海外での製造技術力とのギャップを克服する為に実施した開発設計手法に関するものである。VA的な観点からの分析やVA設計方針,具体策の選定方法など,実際の海外生産事例に適用し,その効果を実証した。本報告は,その事例を基に,通信機器に於ける海外生産化設計手法について考察したものである。
目次
- 1. はじめに
- 2. 結論
- 3. 海外生産化の背景
- 4. 海外生産化の問題点
- (1)製品の特殊性
- (2)生産形態に関する特徴
- (3)海外生産化のVA効果の目安
- 5. VA設計手法の提案
- (1)最適選択設計と予測設計の提案
- (2)製造性の徹底的な追求
- (3)階層化設計と共通化設計
- (4)生産形態との融合設計
- 6. 導入事例とまとめ
- 7. おわりに
発行年
1990年 VE研究論文集 Vol.21著者
- 株式会社東芝
日野工場 通信機器部 第二技術担当 - 佐藤泰治
カテゴリー
- 開発設計とVE
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