論文
建設業は従来からの未解決の問題を抱えたまま,国内建設需要の伸び悩み,実質生産性の低下,海外からの市場開放圧力等の問題に直面している。
我が国経済は既に成熟しており,21世紀に向けて建設業はエンジニヤリング・コントラクター化,ソフト化を指向するとともに,ー層の合理化を進めなければならない。
合理化の原点は作業所にあり,工事施工を分担するパートナーであるサブコンの責任施工能力の向上が不可欠である。とりわけ施工管理の鍵を握る作業監督者の資質向上が重要である。
本論文は,建設業作業所の管理組織構造およびその生産性向上に関する各種管理技法の効果を比較して述べる。また建設業の法的義務である作業監督者の職能開発教育に着目し,法定教育カリキュラムにVE研修を組み込んで,業務とVE研修を緊密にリンクさせた仕組みおよび具体的成果について述べる。
目次
- 1. はじめに
- 2. 建設業の現状と将来像
- 3. 建設業作業所の管理組織とVE普及システム
- 4. VE研修を組み込んだ職長教育の進め方
- 5. 残された課題と今後の方策
発行年
1988年 VE研究論文集 Vol.19著者
- フジタ工業株式会社
土木本部工事統括部 - 小泉泰通
- フジタ工業株式会社
仙台支店 調達部 - 石井養一
カテゴリー
- 開発設計とVE
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