論文
従来より数多くの機能系統図の作成方法や機能評価法が発表されているが,それらはいずれも独立した方法として展開されており,有機的につながったものではなかった。本論文ではこれらが一連のプロセスの中で,同時に,しかも簡便に行われるシステムを提案するものである。本システムは機能項目間の関係を「目的-手段」,「原因-結果」あるいは「機能重要度」等の観点から,従来のような画一的な2項関係(0または1)でとらえるのではなく,fuzzinessに基づく2項関係(0,1上の任意の値)でとらえ,よりキメ細かな関係を測定するのである。
この機能間の関係が明らかになれば,われわれの開発したFBD&FEシステムによりパソコン等で容易に機能系統図が作成できるし,同時に各機能の評価ができるのである。本論文はこのような機能系統図の作成と機能評価が連動して行えるシステムの理論を述べ,その適用例を示すことにする。
目次
- 1. まえがき
- 2. 機能系統図の作成方法
- 3. 機能の評価法
- 4. 機能評価システムの適用例
- 5. あとがき
発行年
1986年 VE研究論文集 Vol.17著者
- 大東文化大学
- 天笠美知夫
- 東京理科大学
- 田中雅康
カテゴリー
- VEテクニック
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