論文
低成長時代の到来,円高ドル安等,日本経済を取り巻く環境は,大変きびしい状況にある。このような情勢下で各企業は,新製品の研究・開発に力を入れ在来製品の枠の拡大と新市場への進出の機会をうかがっている。
創造的アプローチのVE技法は,時代の要請に応えるべく新製品開発,新市場開拓などの分野で大いに活用され成果を上げて来ている。
しかしながら創造活動が中心の研究・開発段階でのVE適用は,まだまだ浸透しているとは,言いがたい。本論文では,開発VEが企業内で浸透しにくい理由を分析した結果,研究・開発技術者の意識変革が必要であるとの観点から,開発VEの新定義を提唱する。さらに,研究開発段階の創造活動の効率化をはかるのに有効な機能分析法(目的展開図法,アイデア展開図法)も開発したので合わせて紹介する。
目次
- 1. はじめに
- 2. 開発VEが浸透しにくい理由
- 3. 開発VEの定義
- 4. 効率的な研究・開発のための機能分析
- (1) 開発企画活動のための機能分析(目的展開図)
- (2) 創造活動のための機能分析(アイデア展開図)
- 5. 研究・開発段階でのVE適用上の留意点
- 6. おわりに
発行年
1986年 VE研究論文集 Vol.17著者
- 株式会社荏原製作所
VE推進センター - 桜井敬三
カテゴリー
- 開発設計とVE
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